屯鶴峯

屯鶴峯

屯鶴峯目次

  1. 屯鶴峯 について
  2. 歴史
  3. 地下壕
  4. 心霊
  5. 最寄り駅
  6. 行き方
  7. Tiktokで情報を見る
  8. instagramで情報を見る
  9. Googleで口コミを確認
  10. Twitterで情報を見る

屯鶴峯 について

屯鶴峯(どんづるぼう)は奈良県西部にある香芝市穴虫の景勝地

標高約150mの岩山でサヌカイトやザクロ閃緑岩(せんりょくがん)などの岩石が産出。どんづるぼう って奇妙な名前だとは思いませんか?

名前の由来は遠くから眺めてみると緑の松林に鶴が屯(たむろ)しているように見えること。

灰白色の断崖が続いているさまが鶴の群れに見えること、などから屯鶴峯と名付けられました。

自然が見事につくり出した貴重な財産となる景観から1951年に奈良県指定の天然記念物になっています。

大阪府と奈良県の両府県にまたがる生駒金剛山系の中央に、ラクダの背の様に2つの頂きが連なる二上山と呼ばれる火山があり、麓にある火山灰起源の岩層の侵食と隆起で形成された地形が屯鶴峯です。

屯鶴峯入り口の案内看板から階段を登っていくと、岩の壁が広がりますが、脇道には登山道がありますので、体力に不安のある方は登山道を通れるようになっています。

場所によってはとても滑りやくす危険な箇所もあるので安全には注意が必要です。

ハイカーには有名な場所である為、屯鶴峯の名前を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

1970年に整備されたダイヤモンドトレール(通称ダイトレ)は大阪・奈良・和歌山の県境にある金剛・葛城山系の稜線を縦走する全長45kmに及ぶ関西一の自然歩道。

ダイヤモンドが取れるの?と思った方はいませんか?ダイトレはダイヤモンドが取れる訳ではなく、このコースに含まれている金剛山からその名前が付けられました。

屯鶴峯はダイヤモンドトレールの北起点となっており、奈良県の屯鶴峯からスタートし二上山、大和葛城山、金剛山、岩湧山、大阪和泉の槙尾山までを結ぶコースです。

春・夏・秋・冬それぞれの輝きを見せてくれる山々。

四季折々の魅力を感じながら何度も訪れてみたくなるダイトレ。

その起点碑は屯鶴峯階段入り口の右手前にあリますが、草で覆われていることもあるので、よく探してみましょう。

近年屯鶴峯では、ナラ枯れ被害による倒木が多く発生しています。

訪れる際には倒木・落木に十分に注意してください。

また夏から秋からにかけてはスズメバチの活動が活発になります。

巣が大きくなり働き蜂の数も増え攻撃性が高まりますので、スズメバチを見つけたら刺激を与えないように、静かにその場所から立ち去りましょう。

屯鶴峯を登った後、疲れた身体を癒すのにピッタリな温泉も車で約7分の場所にあります。

かしば・屯鶴峯温泉

香芝市総合福祉センターに開設された「かしば・屯鶴峯温泉」。

神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、疲労回復の効能がある温泉で大浴場、露天風呂、つぼ湯、サウナ室、水風呂などのお風呂があるので行ってみてはいかがでしょう

屯鶴峯は2017年公開の小芝風花さん、横浜流星さん出演の映画「天使のいる図書館」映画ロケ地にもなりました。

有名な俳優さん達が多数出演しているこの映画。屯鶴峯以外にも奈良の名所、天神社、千股池(ちまたいけ)、竹内街道、鴨都波(かもつば)神社など、たくさん登場する心温まる映画になっています。

観ると必ず屯鶴峯に行ってみたくなること間違いなし。

屯鶴峯は奈良県西部、香芝市にある灰白色の岩山景勝地です。

歴史 

屯鶴峯

屯鶴峯の歴史について。

今から約1500万年から2000万年前の太古、かつてこの地は湖であった。

地質年代でいう新生代第三紀中新世の頃、二上山の火山活動により火山灰や火山弾が湖の底に降り積り、その後に起こった地殻変動によって湖であった土地が隆起し、さらに長い時間雨風や自然の力によって侵食され、現在の景観になったと考えられています。

屯鶴峯は凝灰岩(ぎょうかいがん )が露出し、辺り一面白い世界が広がる景観に目を奪われます。

屯鶴峯は学術上貴重な資料だけではなく、周囲が樹木に覆われた山々に囲まれて特異な別天地を感じられ、奇勝にふさわしいとの事から、1978年に奈良県の天然記念物に指定されました。

美しい屯鶴峯の一面とは逆に、地下には第二次世界大戦末期の暗い歴史が残っています。

当時の旧日本陸軍は日本の敗戦色が見えだすと、最後の抵抗の拠点とするために、1944年ごろから地下に延長2kmもの防空壕をわずか2ヶ月で掘りました。

トンネル専門の舞台が300人大勢で24時間堀り続けたそうです。

航空部隊、航空総軍の戦闘司令所として掘削されますが、軍事施設が完成される前に終戦を迎え、地下のトンネルは無用の長物となってしまいます。

全国で地下壕の戦闘司令所は屯鶴峯地下壕と長野県長野市の松代大本営地下壕の2箇所だけだという。

地下壕からは軍が本土決戦をするつもりだったことが伺え、そうなれば奈良も戦場になっていたと考えられます。

その後平和な時代が訪れ、1967年から防空壕の一部では地震予知の研究所として京都大学防災研究所の屯鶴峯観測所として使用されている。

1993年からNPO法人屯鶴峯地下壕を考える会が地下壕の保存を訴える為、毎年終戦の月である8月に地下壕の見学会を実施している。

残された戦争遺跡を壊す事なく未来へ大切に保存していく事で、戦争を知らない世代の人へ語り継がれなければなりません。

屯鶴峯は貴重な戦争の史跡でもあります。

地下壕

屯鶴峯地下壕

屯鶴峯地下壕は奈良県香芝市の、凝灰岩が露出して出来た屯鶴峯と呼ばれる奇岩群の地下に位置しています。

屯鶴峯の景勝地から約30分歩くと戦時中に作られた巨大な地下壕(防空壕)があります。

地下壕は太平洋戦争時代末期である1944年頃から旧日本陸軍により建設されました。

日本の敗戦色が強くなり本土決戦にそなえる為、航空部隊、航空総軍の戦闘司令所として掘削されますが軍事施設が完成する前に終戦を迎えることとなりました。

延長2kmにおよぶ網目状のトンネル。

重機がなかった時代にどのようにして掘削されたのでしょうね。

実は多くの朝鮮人が強制労働でこの地下壕の掘削に関わったとされている。

東西2つに分かれた地下壕はそれぞれ総延長1kmずつになっています。

あみだくじのように張り巡らされ東側のトンネルは1945年6月からの2ヶ月間で掘ったとされる記録が残っている。

24時間300人大勢で堀り続けたそうです。

実際に訪れてみると地下壕は広々としており、通路の幅は5m前後、天井の高さは3m前後になっているが、特に整備はされておらず、入り口には水が溜まっている為、長靴があれば便利です。

見学は足元を注意しながら必ず無理のないようにしましょう。

終戦から約70年が経ち、戦争経験者が少なくなった今の時代、昭和の戦争遺跡とも言える地下壕。

そのトンネルの一部は地震予知を目指す研究の為の観測所となっています。

京都大学の防災研究所附属施設地震予知研究センター屯鶴峯観測所として使用されており、地震予知研究計画の一環として地殻変動の連続観測が実施されている。

1965年から地震予知研究計画が始まり、1967年6月にこのトンネルを利用した観測が始まり今現在も観測が続けられている。

屯鶴峯地下壕は屯鶴峯の奇岩群の地下部分に位置しており、その一部は地震予知の観測所として使用されています

心霊

屯鶴峯

屯鶴峯は心霊スポットで幽霊が出るのでしょうか?

第二次世界大戦の1944年頃から作られた地下壕(防空壕)は全長2kmもあるトンネル状のもの。

制作期間たった2ヶ月で2kmもの長いトンネルが掘られたとの記録が残っている。

当時の機材で堀り進むのはとても大変な労力であったことが予想されますよね。

トンネルの掘削には多くの朝鮮人が強制労働させられ、多数の死者を出したとも言われている。

作業中に亡くなった人の霊なのでしょうか。

地下壕を掘った幽がいつまでもその場所で労働を続けようとしている悲しい歴史を感じてしまう幽霊や、子供の幽霊が出るとの噂、などもありますがネット上の口コミであり真実は定かではありません。

しかし屯鶴峯は自殺スポットになっているので、服毒などで自殺を図る人などもおり、その為なのか立ち入り禁止になっている場所もあるようです。

岩肌はツルツルしてとても滑りやすく危険です。

肝試しには辺りも暗くて街灯もない場所になるので、かなりのスリルがありそうですが、オススメは出来ません。

屯鶴峯は心霊スポットの噂がありますがあくまで噂であり、戦時中に作られた防空壕が現在も残っている為そのように噂されていると考えられます。

最寄り駅 

屯鶴峯の 最寄り駅

屯鶴峯の 最寄り駅は、近鉄南大阪線の二上山駅、上ノ太子駅、近鉄大阪線の二上駅、関谷駅の4駅。屯鶴峯までの距離はそれぞれ二上山駅2.2km、上ノ太子3.5km、二上駅3.0km、関谷駅3.7km。最も近い駅は近鉄南大阪線二上山(にじょうざん)駅になります。

近鉄南大阪線は大阪阿部野橋駅から橿原神宮前までを結ぶ路線。

二上山駅は阿部野橋駅から準急で約35分。

昭和時代のはじめ、1937年には大阪鉄道の上ノ太子駅と二上山駅間に臨時駅として屯鶴峯駅が開業されますが、1945年には休止、1974年に廃駅となってしまった為、二上山駅が屯鶴峯の最寄駅となっています。

二上山駅の北側800m先には近鉄大阪線の二上駅もあります。

二上山駅から屯鶴峯までは徒歩で約32分。

二上駅から屯鶴峯までは徒歩で約40分。

ハイカーに人気のダイヤモンドトレール北起点でもある景勝地屯鶴峯に向かうには二上山駅または二上駅を利用される方が多い。

屯鶴峯最寄駅は、近鉄南大阪線の二上山駅、上ノ太子駅、近鉄大阪線の二上駅、関谷駅の4駅。

行き方

屯鶴峯への行き方は、

自動車の場合、大阪方面から西名阪道の柏原ICを出て南東へ約7分。

(約3.9km)穴虫交差点を旧国道165号線方面に直進し、太子方面(Uターン)へ。

名古屋方面からは香芝ICを出て南西へ約20分(7.4km)国道168号線を南下し国道165号線を西へ。

南阪奈道路太子ICから北東へ約3分(1.9km)

屯鶴峯無料駐車場は5台分あります

(満車になっていることもありますので、可能であれば電車がおすすめです。)

駐車場からは徒歩1分で屯鶴峯入り口へ到着。

電車の場合、最寄駅の近鉄南大阪線 二上山駅を降りて西へ徒歩約32分(2.5km)で到着です。

屯鶴峯周辺には民家はなく、そばには二上山があります。

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